TBS系の日曜劇場「VIVANT」を見て、広大な砂漠の映像から「これは鳥取砂丘で撮影したのでは」と感じた人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、2023年に放送された「VIVANT」の砂漠シーンの主要な撮影地は鳥取砂丘ではなく、モンゴルのゴビ砂漠などです。
一方で鳥取県はドラマ放送当時、鳥取砂丘で劇中の名場面を再現する「VIVANTごっこ」を公式サイトで紹介し、平井伸治知事も参加したことから、VIVANTと鳥取砂丘の組み合わせが広く知られるようになりました。
鳥取砂丘は本物のロケ地ではないものの、砂丘やラクダなど作品を連想させる要素がそろっているため、日本国内でVIVANTの雰囲気を楽しみたい人には相性の良い場所です。
ここではVIVANTと鳥取砂丘の本当の関係から、モンゴルのロケ地、鳥取砂丘で名シーン風の写真を撮影する楽しみ方まで詳しく紹介します。
鳥取砂丘はVIVANTのロケ地だった?
鳥取砂丘はVIVANTの砂漠シーンを撮影した主要ロケ地ではありません。
2023年版で架空の国「バルカ共和国」として登場する海外シーンは主にモンゴルで撮影されており、TBSの公式情報でもモンゴルロケであったことが明らかにされています。
ただし鳥取県自身が鳥取砂丘を使ってVIVANTの世界観を再現する企画を展開しており、ドラマと無関係というわけではありません。
本当の砂漠ロケ地
VIVANTの冒頭から強烈な印象を残した砂漠の場面は、主にモンゴルで撮影されています。
主人公の乃木憂助が広大な砂漠をさまよう場面をはじめ、バルカ共和国として描かれる海外シーンではモンゴルの雄大な自然が数多く使用されました。
TBS側の制作関係者へのインタビューでも、バルカ共和国のシーンをモンゴルで撮影したことが紹介されています。
そのため「VIVANTの砂漠=鳥取砂丘」という認識は、実際の撮影地という意味では正しくありません。
モンゴルでの長期撮影
VIVANTが一般的な国内ドラマとは異なる圧倒的なスケールを感じさせた理由の一つが、大規模なモンゴルロケです。
福澤克雄監督はTBSのインタビューでモンゴルに約2か月滞在したと語っており、報道でも長期間に及ぶ海外撮影だったことが伝えられています。
日本国内の砂丘だけではなく、実際に海外へ撮影隊を送り込んだことが、バルカ共和国という架空の国に独特のリアリティを与えました。
広い土地、砂漠、草原、ラクダや馬といった要素をまとめて映像化できたこともモンゴル撮影の大きな強みです。
鳥取砂丘との関係
鳥取砂丘がVIVANTの検索候補として頻繁に登場する背景には、鳥取県によるユニークな観光PRがあります。
鳥取県公式サイトでは「砂丘でVIVANTごっこできますよ!」という企画が公開され、スーツ姿で砂丘を歩くなどドラマを意識した写真が紹介されました。
作品の正式なロケ地として紹介したのではなく、鳥取砂丘の景観を生かして作品の世界観を再現して楽しもうという内容です。
つまりVIVANTと鳥取砂丘は「撮影地」という関係ではなく、「作品の雰囲気を体験できる観光スポット」という関係に近いと考えると分かりやすいでしょう。
平井知事の発言
VIVANTと鳥取砂丘の関係が話題になった大きなきっかけの一つが、鳥取県の平井伸治知事によるユーモアを交えた発言です。
平井知事は2023年9月の報道で、劇中に砂やラクダが登場することを理由に「鳥取で撮影された」と冗談交じりに主張しました。
もちろん実際にはモンゴルロケであることを踏まえた観光PRであり、この発言そのものが鳥取砂丘への関心を高めるきっかけになりました。
ドラマ終了後にも鳥取砂丘でVIVANTごっこを楽しんでほしいという趣旨の発信が行われています。
公式情報での位置付け
VIVANTと鳥取砂丘の関係を整理すると、TBS側のロケ地情報と鳥取県側の観光企画を分けて考えることが重要です。
TBSではバルカ共和国の撮影地としてモンゴルが明確に紹介され、後には実際の撮影地を巡るモンゴル公式ツアーまで企画されています。
対する鳥取県は鳥取砂丘をVIVANT風の写真撮影が楽しめる場所としてPRしています。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 鳥取砂丘 | 主要ロケ地ではない |
| 海外ロケ | 主にモンゴル |
| バルカ共和国 | 架空の国家 |
| 鳥取県の企画 | VIVANTごっこ |
| 位置付け | 再現を楽しむ観光地 |
鳥取で撮影されたという噂
鳥取砂丘が撮影地だったという噂が広がったとしても不思議ではありません。
日本国内で大規模な砂丘と聞いて真っ先に鳥取砂丘を思い浮かべる人が多いうえ、現地では観光用のラクダを見ることもできるためです。
さらに鳥取県自身がVIVANTを題材に情報発信したことで、検索結果やSNSでは作品名と鳥取砂丘が一緒に登場する機会が増えました。
- 広大な砂の景観がある
- ラクダを連想しやすい
- 国内最大級の砂丘として有名
- 県公式の再現企画がある
- 知事による話題作りがあった
2023年版での結論
2023年版のVIVANTについて調べているのであれば、鳥取砂丘を正式な砂漠ロケ地として扱うのは避けたほうがよいでしょう。
劇中で印象的だったバルカ共和国の砂漠や草原を支えた中心的な撮影地はモンゴルです。
一方で、日本国内であの雰囲気を味わいたい場合には鳥取砂丘が非常に分かりやすい候補になります。
「ロケ地ではないが、VIVANT気分を楽しめる場所」という整理が最も実態に近いでしょう。
なぜVIVANTと鳥取砂丘が結び付いたのか?
実際のロケ地がモンゴルであるにもかかわらず、VIVANTと鳥取砂丘を一緒に検索する人が多いのには理由があります。
映像の見た目が似ているだけでなく、鳥取県による積極的な情報発信やラクダという共通点が重なりました。
ここからは両者が結び付いた背景を整理します。
砂漠のような景観
鳥取砂丘を訪れたときにまず目に入るのが、視界いっぱいに広がる砂の景観です。
海岸砂丘である鳥取砂丘とゴビ砂漠は地形や成立過程が異なりますが、写真や映像で一部分だけを切り取れば似た印象を受ける場面があります。
特に人の少ない場所から広角で撮影すると、日本にいるとは思えないようなスケール感を演出できます。
- 広い砂地
- 大きな起伏
- 遮る建物が少ない
- 空を大きく写せる
- 人物を小さく配置できる
ラクダの存在
鳥取砂丘ではラクダを間近で見ることができるため、VIVANTの砂漠シーンを思い出しやすくなります。
劇中の海外シーンでもラクダが重要な舞台装置として登場し、砂漠という世界観を強く印象付けました。
砂丘とラクダが同時に存在する国内の観光地として鳥取砂丘の知名度が高いことも、両者が結び付けられやすい理由です。
| 要素 | VIVANT | 鳥取砂丘 |
|---|---|---|
| 砂の景観 | 重要 | 代表的景観 |
| ラクダ | 劇中に登場 | 観光で有名 |
| 広大さ | 作品の特徴 | 体感しやすい |
| 海外感 | 強い | 写真で演出可能 |
鳥取県の観光PR
作品と鳥取砂丘の関連を決定的にしたのが、鳥取県公式サイトで公開されたVIVANTごっこの企画です。
砂漠で一人さまよう場面やスマートフォンを掲げる場面など、作品を見た人なら思い出しやすいシチュエーションを鳥取砂丘で再現しています。
さらに撮影場所の参考情報まで紹介されたことで、ファンが実際に現地で再現写真を撮影するという楽しみ方が生まれました。
正式なロケ地でなくてもドラマをきっかけに新しい観光体験を作れることを示したユニークな事例といえます。
鳥取砂丘でVIVANTごっこを楽しむには?
VIVANTを見て「砂漠を歩く乃木のような写真を撮りたい」と考えているなら、鳥取砂丘は国内で挑戦しやすい場所です。
特別なセットを用意しなくても、砂丘の起伏と広い空を利用すれば作品を連想させる構図を作れます。
ただし鳥取砂丘は自然環境を守りながら観光する場所でもあるため、現地のルールを守って撮影することが前提です。
再現しやすい場面
鳥取県公式のVIVANTごっこでも、砂丘という環境を生かした複数の再現方法が紹介されています。
中でも分かりやすいのは、広い砂地に人物を一人だけ配置して、乃木が砂漠をさまようような雰囲気を作る方法です。
ドラマと完全に同じ構図を目指すより、VIVANTらしい孤独感やスケール感を意識したほうが写真として自然に仕上がります。
- 砂丘を一人で歩く
- 遠くを見つめる
- スマートフォンを掲げる
- 砂の上に座り込む
- ラクダを背景にする
服装の作り方
作品の序盤に登場する乃木を意識するなら、スーツ姿はVIVANTらしさが伝わりやすい服装です。
ただし砂丘は季節や時間帯によって気温が大きく変化するため、写真の再現性だけを優先せず、安全に歩ける服装を基本にしましょう。
砂の上は一般的な舗装路より歩きにくく、靴の中にも砂が入りやすいため、長時間の撮影では特に負担を考える必要があります。
| 項目 | おすすめ |
|---|---|
| 雰囲気重視 | スーツ風 |
| 歩きやすさ | 軽い服装 |
| 夏 | 暑さ対策を優先 |
| 日差し | 帽子などで対策 |
| 荷物 | 必要最小限 |
写真の撮り方
VIVANTのような壮大さを出したい場合は、人物を画面いっぱいに写すより、砂丘や空が占める割合を大きくすると雰囲気を作りやすくなります。
同行者に少し離れた位置から撮影してもらうと、広大な土地を一人で進んでいるような構図になります。
砂丘の高低差を利用して周囲の建物や観光客が画面に入りにくい方向を選ぶことも重要です。
スマートフォンでも広角側を利用すれば、砂丘の広さを強調したVIVANT風の写真を狙えます。
VIVANT本来のモンゴルロケは何がすごかった?
VIVANTの映像を鳥取砂丘で再現することはできますが、作品本来のスケールを生み出したのはモンゴルでの大規模なロケです。
単に砂漠を背景にしただけではなく、市街地や草原、道路、動物なども含めて架空のバルカ共和国が構築されました。
ロケ地そのものを知ることで、VIVANTの映像がなぜ一般的な国内ドラマとは違って見えたのかも理解しやすくなります。
バルカ共和国
作品に登場するバルカ共和国は実在する国家ではなく、VIVANTの物語のために設定された架空の国です。
そのバルカ共和国の景観を作るため、2023年版ではモンゴルが重要な撮影地として使用されました。
首都クーダンとして描かれる都市部から広大な自然まで、モンゴルのさまざまな場所が一つの架空国家として映像に組み込まれています。
- 国家名は架空
- 撮影地はモンゴル
- 首都名はクーダン
- 都市と自然を幅広く撮影
- 海外ロケが作品の核
ゴビ砂漠
特にVIVANTの象徴として記憶されているのがゴビ砂漠を舞台にした映像です。
TBS公式では後に日本旅行と連携したVIVANTのオフィシャルツアーが企画され、南ゴビの撮影地を巡る内容も用意されました。
ツアーにはホンゴル砂丘でのラクダ体験なども組み込まれており、作品に登場した世界を実際に訪ねたいファンの需要があることが分かります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 国 | モンゴル |
| 地域 | 南ゴビなど |
| 代表的景観 | 砂漠・砂丘 |
| 代表的体験 | ラクダ |
| 公式ツアー実績 | あり |
海外ロケのスケール
VIVANTでは撮影期間だけでなく、現地の俳優やスタッフ、動物、大規模な移動などを含む撮影体制そのものが作品のスケール感につながっています。
TBSの関連番組でもモンゴルの撮影現場が取り上げられ、砂嵐など自然環境の厳しさが紹介されました。
砂丘だけを背景にするのではなく、その土地で実際に長期間撮影したからこそ、人物が本当に外国を移動しているような説得力が生まれています。
鳥取砂丘で作品の雰囲気を疑似体験したあとにモンゴルロケの舞台裏を知ると、制作規模の違いも楽しめるでしょう。
VIVANTのロケ地巡りなら鳥取以外にも注目したい?
VIVANTはモンゴルだけで完結した作品ではなく、日本国内でもさまざまな場所で撮影されています。
特に乃木憂助の故郷に関わる島根県は物語との結び付きが強く、山陰地方でVIVANTを楽しみたい人にとって重要な場所です。
さらに2026年に放送されている新作では海外ロケの範囲も広がっています。
島根県
鳥取県の隣にある島根県は、2023年版VIVANTで実際に撮影が行われた地域として知られています。
乃木憂助の故郷に関連する場面などが島根県で撮影され、放送当時にはロケ地を巡る観光客も増えました。
鳥取砂丘でVIVANT風の砂漠写真を撮影し、その後に島根県の実際のロケ地へ向かうという山陰旅行も作品ファンには面白い組み合わせです。
- 鳥取は再現体験
- 島根は実ロケ地あり
- 山陰周遊が可能
- 作品の日本パートを楽しめる
国内各地
2023年版では東京都周辺だけでなく、愛知県をはじめ国内各地でも撮影が実施されました。
例えば劇中の公的機関や会議室として、実在する建物を別の施設に見立てて使用したケースがあります。
海外ロケが目立つ作品ですが、国内のロケ地を組み合わせることで物語全体の世界が作られていました。
| エリア | 楽しみ方 |
|---|---|
| 鳥取 | 砂漠シーン風の再現 |
| 島根 | 実際のロケ地巡り |
| 愛知 | 国内ロケ地巡り |
| モンゴル | バルカの世界を体感 |
2026年版の海外ロケ
VIVANTは2023年版だけで終わらず、2026年7月26日から新たなシリーズが放送されています。
TBSの2026年の番組情報では、前作のモンゴルに続き、新作ではアゼルバイジャンやタイを含む各地で長期間の撮影が行われたことが案内されています。
特にアゼルバイジャンでは大規模な海外ロケが実施され、2023年版とは異なる景観が新しい物語の舞台として活用されています。
そのため2026年時点でVIVANTのロケ地を探す場合は、2023年版と2026年版の情報を混同しないようにすることが大切です。
鳥取砂丘はロケ地ではなくてもVIVANT気分を味わえる
VIVANTの砂漠シーンを見て鳥取砂丘だと思った人もいるかもしれませんが、2023年版でバルカ共和国として描かれた砂漠や草原の主要な撮影地はモンゴルです。
鳥取砂丘そのものが主要ロケ地だったという事実は確認されておらず、実際の撮影地と考えるのは適切ではありません。
しかし鳥取県は作品の人気を生かして「VIVANTごっこ」を公式に展開し、平井知事も参加するなど、鳥取砂丘ならではの楽しみ方を積極的に発信しました。
広い砂丘、ラクダ、遮るものの少ない景観がそろうため、乃木が砂漠をさまようような写真を日本国内で再現したい人には魅力的な場所です。
本物のVIVANTロケ地を訪ねるならモンゴルや島根などに注目し、作品の雰囲気を気軽に体験するなら鳥取砂丘を選ぶというように、目的を分けて楽しむとよいでしょう。
