「鳥取砂丘地震」と検索すると、鳥取砂丘の真下で過去に大地震が起きたのか、砂丘を観光している最中に地震が起きたら危険なのかと不安になる人も多いでしょう。
結論からいうと、「鳥取砂丘地震」という名称で気象庁が命名した地震があるわけではなく、検索上では1943年の鳥取地震や鳥取砂丘周辺の地震リスクを指して使われることが多い言葉です。
鳥取県東部では1943年9月10日にマグニチュード7.2の鳥取地震が発生し、鳥取市を中心に非常に大きな被害を出した歴史があります。
一方で、鳥取砂丘は日本海沿岸にあるため、地震の揺れだけでなく津波や避難経路についても知っておくと、観光時の防災に役立ちます。
ここでは、鳥取砂丘と地震の関係、1943年の鳥取地震、2016年の鳥取県中部の地震との違い、砂地や液状化への考え方、観光中に地震が起きた場合の行動まで順番に整理します。
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鳥取砂丘地震とは何を指す?
「鳥取砂丘地震」は正式な固有名称ではないため、まず何を意味する言葉なのかを切り分けることが重要です。
鳥取砂丘がある鳥取市周辺には過去に大きな内陸地震が発生した記録があり、とくに1943年の鳥取地震は鳥取県東部の防災を考えるうえで重要な地震です。
また、2000年の鳥取県西部地震や2016年の鳥取県中部の地震も有名なため、それぞれを混同しないように整理しておきましょう。
正式名称
気象庁などの公的資料で「鳥取砂丘地震」という名称の地震が掲載されているわけではなく、一般的な検索語として使われている表現と考えるのが適切です。
鳥取砂丘周辺の歴史的な大地震について調べている場合、中心となるのは1943年9月10日に発生した「鳥取地震」です。
そのため、「鳥取砂丘地震はいつ起きたのか」と疑問を持った場合は、まず1943年の鳥取地震について確認すると検索意図に近い情報を得やすくなります。
一方、「鳥取砂丘で今後地震が起きる可能性」を知りたい場合は、過去の一つの地震だけではなく、鳥取県東部の地震活動や活断層、防災マップも合わせて見る必要があります。
1943年
1943年9月10日17時36分ごろ、鳥取県東部を震源とするマグニチュード7.2の鳥取地震が発生しました。
気象庁の過去の地震津波災害資料では、鳥取地震による死者は1,083人とされ、当時の鳥取市を中心に深刻な被害が発生しています。
最大震度は当時の震度階級で6が観測されており、現在でも鳥取県に被害をもたらした代表的な地震として紹介されています。
鳥取砂丘そのものだけが被害の中心だったわけではなく、家屋や人口が集中していた鳥取平野や鳥取市街地で大きな被害が出たことが重要なポイントです。
震源
1943年の鳥取地震は鳥取県東部の内陸部で発生した浅い地震であり、日本海沖で発生した巨大海溝型地震とは性質が異なります。
鳥取地方気象台は、鳥取県内で発生する地震の多くについて、基本的には内陸の浅い場所で発生する地震であると説明しています。
浅い場所で比較的大きな地震が発生すると、震源に近い地域では地震の規模に対して非常に強い揺れになることがあります。
鳥取砂丘を含む鳥取市を訪れる際も、「海沿いだから海の地震だけに注意すればよい」という考え方ではなく、内陸の地震も想定しておくことが大切です。
地震断層
1943年の鳥取地震では、地表に鹿野断層と吉岡断層と呼ばれる地震断層が現れたことが知られています。
国土地理院も鹿野断層と吉岡断層を1943年の鳥取地震で活動した地震断層として紹介しており、鳥取市周辺の地震史を理解するうえで重要な存在です。
鹿野-吉岡断層は鳥取砂丘の観光エリアそのものを横切っているわけではなく、主に鳥取市の南西側に位置しています。
そのため、鳥取砂丘の砂の丘の真下に大きな断層があり、それが1943年に動いたという単純なイメージで理解しないほうが正確です。
主な被害
鳥取地震では、強い揺れによる建物倒壊や火災に加え、場所によって地盤沈下や砂の噴出を伴う液状化現象も確認されました。
とくに沖積地が広がる鳥取平野では家屋被害が大きく、地震被害は震源からの距離だけでなく地盤条件にも左右されることを示しています。
鳥取砂丘という名称から砂丘だけに注目しがちですが、歴史的な被害を考える場合は鳥取平野や千代川周辺を含む鳥取市全体を見ることが重要です。
- 強い地震動
- 家屋の倒壊
- 火災
- 地盤沈下
- 液状化現象
- 地震断層の出現
2016年との違い
鳥取県で近年広く知られている地震には、2016年10月21日に発生した鳥取県中部の地震があります。
この地震はマグニチュード6.6で、倉吉市、湯梨浜町、北栄町で最大震度6弱を観測しました。
しかし、1943年の鳥取地震は県東部、2016年の地震は県中部が中心であり、震源域は同じではありません。
| 項目 | 1943年鳥取地震 | 2016年鳥取県中部の地震 |
|---|---|---|
| 発生日 | 1943年9月10日 | 2016年10月21日 |
| 地域 | 鳥取県東部 | 鳥取県中部 |
| 規模 | M7.2 | M6.6 |
| 最大震度 | 6 | 6弱 |
| 主な地域 | 鳥取市周辺 | 倉吉市周辺 |
現在の意味
現在「鳥取砂丘地震」と検索する場合には、過去の鳥取地震だけでなく、「鳥取砂丘へ旅行中に地震が起きた場合に安全なのか」という防災目的が含まれている可能性があります。
その場合は、過去の大地震の規模だけを見て危険度を判断するのではなく、現在の避難場所、津波ハザードマップ、滞在場所から高い場所までの経路を確認することが実用的です。
地震は日時を正確に予測できないため、「近いうちに鳥取砂丘で大地震が起きる」といった根拠のない情報だけで旅行の可否を判断する必要はありません。
過去の地震を知ったうえで、一般的な地震・津波対策を準備して訪れるという考え方が現実的です。
鳥取地震はなぜ大きな被害になった?
1943年の鳥取地震はマグニチュード7.2という大きな内陸地震であり、震源に近い鳥取市周辺で甚大な被害を生じました。
被害が大きくなった理由は地震の規模だけではなく、震源の浅さ、鳥取平野の地盤、当時の建物状況など複数の条件が関係しています。
鳥取砂丘周辺の地震リスクを理解するためにも、歴史的な被害がどのような条件で発生したのかを知っておきましょう。
浅い地震
鳥取県では内陸の比較的浅い場所で地震が発生する特徴があり、1943年の鳥取地震もその代表例です。
地下深い場所で発生した地震と比べ、浅い地震では震源近くまで地震波が伝わる距離が短いため、局地的に非常に強い揺れになることがあります。
鳥取地方気象台が整理した1997年10月から2021年までの震源分布でも、鳥取県内の通常の地震は多くが深さ20kmより浅い場所に集中しています。
この特徴から、鳥取県では大きな地震だけではなく、比較的近い場所で発生する浅い地震への備えも重要になります。
- 内陸地震が多い
- 震源が比較的浅い
- 震源近くでは強く揺れやすい
- 県東部から西部まで地震活動がある
鳥取平野
1943年の鳥取地震では、鳥取砂丘より南側に広がる鳥取平野や千代川流域で大きな家屋被害が発生しました。
地質調査資料では、沖積地上に建てられた家屋が多かった千代川流域で、とくに家屋倒壊による被害が大きかったことが記録されています。
一般に柔らかい地盤では地震動が増幅される場合があり、同じ市内でも場所によって揺れ方や被害の程度が異なる可能性があります。
そのため、「鳥取市で震度いくつだったか」という数字だけで個々の場所の被害を判断するのではなく、地盤条件も合わせて考える必要があります。
被害規模
資料によって集計範囲や数値に若干の違いがありますが、気象庁では鳥取地震による死者を1,083人としています。
当時は現在ほど耐震設計や緊急地震速報、防災情報伝達、防火対策などが整備されていなかったため、現代の防災環境と被害件数を単純比較することはできません。
歴史的な被害数字は地震の重大さを理解する材料になりますが、「同規模の地震が起きれば現在も必ず同じ被害になる」という意味ではない点に注意しましょう。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 地震 | 1943年鳥取地震 |
| 発生日 | 1943年9月10日 |
| 規模 | マグニチュード7.2 |
| 最大震度 | 6 |
| 死者 | 1,083人 |
| 主な被災地域 | 鳥取県東部 |
鳥取砂丘は地震で崩れる?
鳥取砂丘を訪れる予定がある人にとって、「地震で砂丘が大きく崩れて危険になるのではないか」という疑問は気になるところでしょう。
砂は地震動によって移動する可能性がありますが、砂丘全体が一度に崩壊するようなイメージと、実際の地震時の危険を分けて考える必要があります。
砂丘では急斜面、足元の不安定さ、落下物の少なさ、海への近さなど、一般的な市街地とは異なる条件があります。
砂丘の揺れ
鳥取砂丘は大量の砂が堆積して形成された地形であり、地震時には当然ながら地盤そのものが揺れます。
ただし、建物が密集する市街地とは環境が異なるため、建物倒壊やガラスの飛散といった都市部特有の危険は砂丘中央部では比較的少なくなります。
一方で、急な砂斜面にいる場合は強い揺れによって足元が不安定になり、転倒したり斜面を滑ったりする可能性があります。
揺れている最中は無理に走らず、周囲の人との間隔を取りながら姿勢を低くし、転倒を防ぐことを優先するとよいでしょう。
- 無理に走らない
- 急斜面から離れる
- 姿勢を低くする
- 周囲との接触を避ける
- 揺れが収まってから移動する
液状化
「砂が多い場所だから必ず液状化する」と考えられがちですが、砂が存在するだけで液状化が起こるわけではありません。
液状化には、粒のそろった緩い砂質地盤に加えて地下水位などの条件が大きく関係するため、乾燥した砂丘表面と地下水位の高い低地を同じように扱うことはできません。
1943年の鳥取地震では鳥取平野で地盤沈下や砂の噴出などが確認されており、鳥取市内では低地の地盤条件に注意する必要があります。
旅行者が宿泊施設や駐車場の地盤リスクまで確認したい場合には、鳥取市が公開している地震防災マップなどの公的情報を利用するのが適切です。
地形の違い
鳥取砂丘と鳥取市街地では地形や地盤条件が異なるため、地震時に想定される危険も同じではありません。
砂丘では転倒や砂斜面での移動が問題になりやすい一方、市街地では建物、ブロック塀、看板、ガラスなどから距離を取ることが重要になります。
さらに海岸に近い場所では、強い揺れを感じたあとに津波への対応が必要になる可能性もあります。
| 場所 | 意識したい危険 | 基本行動 |
|---|---|---|
| 砂丘中央部 | 転倒・斜面 | 姿勢を低くする |
| 砂丘入口 | 建物・設備 | 落下物から離れる |
| 市街地 | 建物・ガラス | 頭を守る |
| 海岸付近 | 津波 | 高い場所へ移動 |
| 低地 | 液状化 | 足元に注意する |
鳥取砂丘で地震が起きたら津波は来る?
鳥取砂丘は日本海に面しているため、地震発生時には揺れだけでなく津波の可能性も意識しておく必要があります。
ただし、すべての地震で津波が発生するわけではなく、1943年の鳥取地震のような内陸地震と日本海で発生する海域地震では想定すべき現象が異なります。
観光中は津波の高さを自分で予測しようとせず、強い揺れや長い揺れを感じた場合には海岸から離れるという基本行動を覚えておくと安心です。
津波の条件
津波は一般に海底下などで大きな地震が発生し、海底が上下方向に大きく変動することで発生することがあります。
そのため、鳥取県内の内陸部で発生する地震だから必ず津波が来るわけではなく、震源の位置や断層運動によって状況は異なります。
反対に、日本海側の海域で大きな地震が発生した場合には、鳥取県沿岸でも津波への警戒が必要になる可能性があります。
地震直後に詳しい震源情報を確認できない状況では、自分で安全だと判断するよりも、海から離れて公的な情報を確認する方法が確実です。
- 強い揺れを感じた
- 長時間の揺れを感じた
- 津波警報が発表された
- 自治体から避難情報が出た
- 現地スタッフから避難指示があった
海岸からの距離
鳥取砂丘の代表的な観光エリアでは、「馬の背」を越えると日本海が目の前に広がるため、場所によっては海岸線にかなり近い位置まで歩いて行けます。
通常の観光時にはこの日本海の景観が大きな魅力ですが、強い地震が発生した場合には海岸側へ向かうのではなく、海から離れる方向を意識する必要があります。
スマートフォンが利用できる状況であれば、気象庁の津波情報や自治体の防災情報を確認し、現地の案内表示に従いましょう。
通信が混雑して情報を確認できない場合でも、海の様子を見に行く行動は避け、まず安全な方向へ移動することが重要です。
避難判断
津波避難では、「津波が見えてから逃げる」のでは遅れる可能性があるため、強い揺れを感じた段階から避難を考えることが大切です。
鳥取砂丘周辺を観光する前に、駐車場やバス停から避難できる方向を一度確認しておけば、地震発生時の判断がしやすくなります。
鳥取市は総合防災マップや地震防災マップを公開しているため、旅行前に最新の情報を確認しておくとよいでしょう。
| 状況 | 優先する行動 |
|---|---|
| 強い揺れの最中 | 身の安全を確保 |
| 揺れが収まった | 海岸から離れる |
| 津波警報発表 | 高い場所へ避難 |
| 情報取得が困難 | 安全側に判断 |
| 警報継続中 | 海岸へ戻らない |
鳥取砂丘観光中の地震にどう備える?
鳥取砂丘へ旅行する際に特別な地震装備を大量に持っていく必要はありませんが、最低限の情報と行動を知っておくだけで対応しやすくなります。
鳥取砂丘は鳥取市街地からアクセスしやすい一方、砂丘内に入ると砂の上を歩くため、通常の道路より移動速度が落ちる点も考えておきましょう。
とくに家族連れや高齢者と一緒に訪れる場合には、避難時に全員が無理なく移動できる方法を事前に共有しておくことが役立ちます。
旅行前の準備
鳥取砂丘へ向かう前には、天気予報を見るのと同じ感覚で、鳥取市の防災マップや宿泊先周辺の避難場所を確認しておくと安心です。
地震の発生日時を事前に知ることはできませんが、「発生したらどちらへ動くか」を知っておくことはできます。
スマートフォンには緊急速報を受信できる設定をしておき、モバイルバッテリーも用意しておくと災害時の情報収集に役立ちます。
砂丘では飲料を持参する人も多いため、水分は熱中症対策だけでなく、交通が一時的に止まった場合の備えとしても有効です。
- 防災マップを確認
- 避難方向を確認
- 緊急速報を有効化
- スマホを充電
- モバイルバッテリーを携帯
- 飲料を持参
揺れている最中
砂丘の中で強い揺れを感じた場合は、まず転倒しないよう姿勢を低くして揺れが収まるのを待つことが基本です。
走って移動しようとすると柔らかい砂に足を取られる可能性があるため、揺れの最中に慌てて長距離を移動することは避けたほうが安全です。
砂丘入口や施設周辺にいる場合には、看板や照明、ガラスなど落下・転倒する可能性がある物から距離を取ります。
子どもと一緒の場合は、子どもが驚いて走り出さないよう手をつなぐなどして、安全な場所で揺れが収まるまで待ちましょう。
揺れた後
大きな揺れが収まった後は、津波情報、交通情報、施設からの案内を確認し、その場にとどまるか避難するかを判断します。
海岸近くにいる場合に津波の可能性が否定できなければ、海から離れる方向へ移動し、指定された避難場所や安全な高所を目指すことが基本です。
砂丘から鳥取駅方面へ戻るバスや道路が点検のため一時的に止まる可能性もあるため、交通機関が動いていることを確認してから移動計画を立てましょう。
| タイミング | 行動 |
|---|---|
| 地震発生 | 身を低くする |
| 揺れの最中 | 無理に走らない |
| 揺れの直後 | 津波情報を確認 |
| 避難が必要 | 海から離れる |
| 避難後 | 公的情報を待つ |
鳥取県では今後も地震が起きる?
鳥取県では過去に複数の大きな内陸地震が発生しており、今後も地震への備えが不要になるわけではありません。
しかし、過去に地震が起きた事実と、「鳥取砂丘で近いうちに大地震が起きる」と断定することはまったく別の話です。
地震の発生日時や場所を高い精度で事前に言い当てることはできないため、予言的な情報ではなく公的な地震情報と防災情報を利用しましょう。
県内の地震活動
鳥取地方気象台によると、鳥取県内を震源とする地震は基本的に内陸の浅い地震で、県東部から西部にかけて地震活動が確認されています。
近代以降だけでも1943年の鳥取地震、2000年の鳥取県西部地震、2016年の鳥取県中部の地震という大きな地震が発生しました。
これらは鳥取県内の異なる地域で発生しており、「一度大きな地震が起きた地域だから県全体が安全になった」と考えることはできません。
一方で、過去の地震の間隔だけを使って次の地震の日付を予測することもできません。
- 1943年:鳥取地震
- 2000年:鳥取県西部地震
- 2016年:鳥取県中部の地震
- いずれも内陸の浅い地震
活断層
鳥取県内には複数の活断層が確認されており、1943年の鳥取地震に関連する鹿野-吉岡断層もその一つです。
ただし、活断層の位置が分かっていても、次にいつ活動するのかを日単位や年単位で正確に予測することはできません。
また、大きな地震は現在地表で明瞭に確認されている活断層だけから発生するとは限らないため、断層から離れていることだけを根拠に安全と判断することも適切ではありません。
旅行や日常生活では断層の存在を過度に恐れるより、家具固定や避難経路確認など、実際に被害を減らせる対策を優先することが大切です。
3つの大地震
鳥取県の近現代の地震史を理解する場合は、1943年、2000年、2016年の三つを分けて覚えると整理しやすくなります。
名称にすべて「鳥取」が入るため混同されやすいものの、県東部・西部・中部とそれぞれ震源域が異なっています。
鳥取砂丘との位置関係で最も重要なのは、鳥取市を含む県東部で大きな被害を出した1943年の鳥取地震です。
| 地震 | 発生日 | 規模 | 主な地域 |
|---|---|---|---|
| 鳥取地震 | 1943年9月10日 | M7.2 | 県東部 |
| 鳥取県西部地震 | 2000年10月6日 | M7.3 | 県西部 |
| 鳥取県中部の地震 | 2016年10月21日 | M6.6 | 県中部 |
鳥取砂丘地震を知れば観光時の備えが見えてくる
「鳥取砂丘地震」という正式名称の地震があるわけではなく、この言葉を調べる際にまず押さえておきたいのは1943年9月10日に発生したマグニチュード7.2の鳥取地震です。
鳥取地震は鳥取県東部を襲った浅い内陸地震で、鳥取市周辺では強い揺れによる家屋倒壊や火災、地盤沈下、液状化など甚大な被害が発生しました。
地震に伴って鹿野断層と吉岡断層が地表に現れていますが、これらは鳥取砂丘の観光エリアそのものを横切る断層ではなく、鳥取市南西部に位置しています。
また、2000年の鳥取県西部地震や2016年の鳥取県中部の地震は1943年の鳥取地震とは異なる地域で起きた地震なので、それぞれを分けて理解することが大切です。
鳥取砂丘そのものについては、「砂だから地震で必ず大規模に崩れる」「砂だからどこでも液状化する」と単純に考えるのではなく、斜面、地盤、地下水位など場所ごとの条件を見る必要があります。
観光中に強い揺れが発生した場合は、揺れている間は砂の上を無理に走らず転倒を防ぎ、揺れが収まった後に海から離れて津波情報を確認する流れを覚えておくと対応しやすくなります。
鳥取砂丘は現在も多くの人が訪れる代表的な観光地であり、過去に大地震があったことだけを理由に必要以上に旅行を避けるのではなく、鳥取市の最新の防災マップや気象庁の情報を確認して一般的な地震・津波対策をして訪れるのが現実的です。
過去の鳥取地震を正しく知り、現在の防災情報と切り分けて考えることが、鳥取砂丘を安心して楽しむための最も役立つ備えになります。
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